いすゞがピックアップトラック「D-MAX」改良、搭載した新ディーゼルエンジンの機能
いすゞ自動車は20日、新たに開発したディーゼルエンジンを搭載したピックアップトラック「D―MAX(ディー・マックス)」とスポーツ多目的車(SUV)「MU―X(ミュー・エックス)」をタイで28日に発売すると発表した。排気量を2164ccに上げたエンジンと新たな8速自動変速機(AT)を搭載し、高い動力性能と燃費性能を両立させた。
価格はD―MAXが55万8000バーツ(約249万9000円)から、MU―Xは119万4000バーツ(約534万9000円)から。現行車を含め、4月―2025年3月の累計で4万9000台の販売を見据える。
D―MAXの改良は1年ぶり。新開発のエンジン「RZ4F」は静粛性と耐久性を維持し、120キロワット・400ニュートンメートルの高出力・高トルクを実現した。燃焼効率の改善や最適なターボチャージャー(過給器)の設定、8速ATの組み合わせなどで動力性能と燃費性能を改善した。実燃費は非公表。
D―MAXはいすゞのタイにおける主力車種。オセアニア、中近東、アフリカ地域などにも輸出している。主力のディーゼルエンジンに加え、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)といったパワートレーン(駆動装置)の選択肢を用意し、各国・地域の利用状況や電力事情に合わせて市場投入する考えだ。
日刊工業新聞 2024年11月21日