モバイルの赤字縮小…楽天Gの7-9月期、17四半期ぶり黒字転換
楽天グループが13日発表した2024年7―9月期連結決算(国際会計基準)は営業損益が5億円の黒字(前年同期は544億円の赤字)と20年4―6月期以来17四半期ぶりの黒字となった。楽天モバイルの赤字幅が縮小。電子商取引(EC)事業やフィンテック(金融とITの融合)事業の営業増益も寄与した。
1―9月期の売上高は前年同期比8・5%増の1兆6176億円、営業損益が510億円の赤字(同1795億円の赤字)。携帯通信事業のセグメント損益が1681億円の赤字(同2507億円の赤字)に改善した。
楽天モバイルの契約数は10日時点で812万回線に達した。楽天市場や楽天カードなど楽天グループのサービスとのキャンペーンが寄与し、10月の契約回線数の開通数が前年同月比46・5%増と増加トレンドにある。
その他のセグメント利益では、楽天市場などのインターネットサービス事業が同31%増の474億円、楽天カードなどフィンテック事業が同44・5%増の1147億円だった。
日刊工業新聞 2024年11月14日