楽天モバイルを意識!?…KDDI・ソフトバンク、ライトユーザー向け新プラン
携帯通信大手がライトユーザー向けに1カ月当たりのデータ容量を増やした新料金プランを相次ぎ投入する。KDDIは携帯通信ブランド「au」で7月にデータ容量を従来比10ギガバイト増(ギガは10億)の月30ギガバイトに増やしたプランを投入。ソフトバンクもオンライン専用ブランド「LINEMO(ラインモ)」で同7ギガバイト増の月10ギガバイトまで利用できるプランを始める。スマートフォンで動画やゲームを楽しむ機会がライトユーザーにも広がっていることに対応する。(編集委員・水嶋真人)
KDDIが7月1日に始める「スマホスタートプランベーシック5G/4G」は、月額5203円(消費税込み)でデータ容量30ギガバイトまで利用可能。30日で新規受け付けを終了する現状の「スマホスタートプラン5G/4G」は月額4103円(同)で20ギガバイトまで利用可能だった。
契約翌月から1年間は「スマホスタート1年割」として月1188円を割り引く。これに加え、新たに3人以上の契約で月550円割り引く家族割、22歳以下のユーザー向けの割引も追加。2月以降、家族や学生、子ども向けの割引プランを相次ぎ投入し、16日に700万回線を突破するなど勢いを増した楽天モバイルを意識したとみられる。
ソフトバンクが7月下旬以降に始める「LINEMOベストプラン」は、毎月のデータ利用量に応じて2段階の月額基本料を自動適用する方式を採用した。データ使用量が3ギガバイト以下で990円(同)、3ギガバイトを超え10ギガバイト以下は2090円(同)。
従来は毎月のデータ使用量3ギガバイトまでの「ミニプラン」、同20ギガバイトまでの「スマホプラン」を提供していた。だが、ソフトバンクの寺尾洋幸専務執行役員は「4月時点でミニプラン契約者の34%が月3ギガバイト超のデータを使用している」と指摘。ライトユーザーでもデータ利用量が増えていることに対応した。
一方で、データ利用量に応じた自動適用型の料金プランを採用している楽天モバイルを意識したプランとも言えそうだ。