日野自動車が初投入、大型路線バス「日野ブルーリボンZ EV」の機能
日野自動車は電気自動車(EV)フルフラット大型路線バス「日野ブルーリボンZ(ズィー) EV」を発売した。最前部から最後席までステップがないバリアフリーのフロアを実現。段差を気にせず全客席にアクセスが可能で利便性や安全性が向上した。販売形態は売り切りかファイナンスリースを選べる。価格と販売目標は非公表。環境省の補助金の対象となる。日野自として大型路線バスのEV商品は初となる。
リアアクスルの左右それぞれにモーターを内蔵しフロアを低床化。駆動用電池を車両の屋根上と最後部の座席下に収納し、フロアレイアウトの自由度を高めた。
急速充電方式に対応し、1充電当たりの走行距離は360キロメートル。別売りの電力を取り出す外部給電器を接続することで、家庭用電源として使用可能。災害などの非常時には救援車として電力供給できる。
「フロントブラインドスポットモニター」を装備し、死角になりやすい車両直前の歩行者や自転車を検知。バスに近づくと警告表示でドライバーに注意喚起するなど安全機能も高めた。ジェイ・バス(石川県小松市)の宇都宮工場(宇都宮市)で生産する。
日刊工業新聞 2024年11月7日