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日野自動車は32%増…大型・中型トラック販売、2年連続で前年実績上回る

日本自動車販売協会連合会(自販連)がまとめた2024年度上期(4―9月)の大型・中型トラック(登録車種「普通貨物車」から積載量1―2トンの台数を除いたもの)の販売台数は、前年同期比4・7%増の3万5974台で、年度上期として2年連続で前年実績を上回った。認証不正による出荷停止を経て、23年2月に出荷を再開した日野自動車の大型エンジン「A09C」を搭載した大型トラックの販売回復などが寄与した。

9月と24年4-9月期の大型・中型トラック販売

上期のブランド別では日野自を除く3社が前年同期実績を下回った。日野自は前年同期比32・3%増と大幅に増加。前年同期時点では出荷再開車種の生産立ち上げから間もないことから販売への貢献が少なかったが、24年度上期はフルで寄与した。

いまだ出荷を再開できていない日野自の大型エンジン「E13C」は劣化耐久試験に向けて準備中の一方、中型エンジン「A05C/HC―SCR」は7月に劣化耐久試験を開始した。「当局の判断になるが、24年度中の出荷再開を目指す」(日野自)という。

9月単月では全体で前年同月比4・9%減の7484台と、2カ月連続で前年同月実績を割り込んだ。架装メーカーの生産能力不足によるリードタイム長期化が続いている。改善に向けて「架装メーカーが車を作る順番を変えるなど工夫して何とかやりくりしている」(南真介いすゞ自動車社長)状況だ。

ただ「(トラックの)オーダーは今のところ総じて悪くない」(業界関係者)との指摘もある。メーカーと架装業者双方による安定的な供給体制の確保が24年度の販売台数を左右しそうだ。日本自動車販売協会連合会(自販連)がまとめた2024年度上期(4―9月)の大型・中型トラック(登録車種「普通貨物車」から積載量1―2トンの台数を除いたもの)の販売台数は、前年同期比4・7%増の3万5974台で、年度上期として2年連続で前年実績を上回った。認証不正による出荷停止を経て、23年2月に出荷を再開した日野自動車の大型エンジン「A09C」を搭載した大型トラックの販売回復などが寄与した。

上期のブランド別では日野自を除く3社が前年同期実績を下回った。日野自は前年同期比32・3%増と大幅に増加。前年同期時点では出荷再開車種の生産立ち上げから間もないことから販売への貢献が少なかったが、24年度上期はフルで寄与した。

いまだ出荷を再開できていない日野自の大型エンジン「E13C」は劣化耐久試験に向けて準備中の一方、中型エンジン「A05C/HC―SCR」は7月に劣化耐久試験を開始した。「当局の判断になるが、24年度中の出荷再開を目指す」(日野自)という。

9月単月では全体で前年同月比4・9%減の7484台と、2カ月連続で前年同月実績を割り込んだ。架装メーカーの生産能力不足によるリードタイム長期化が続いている。改善に向けて「架装メーカーが車を作る順番を変えるなど工夫して何とかやりくりしている」(南真介いすゞ自動車社長)状況だ。

ただ「(トラックの)オーダーは今のところ総じて悪くない」(業界関係者)との指摘もある。メーカーと架装業者双方による安定的な供給体制の確保が24年度の販売台数を左右しそうだ。

日刊工業新聞 2024年10月9日

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