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環境省「自然共生サイト」に認定…4輪完成車生産、ホンダのグローバルマザー工場の取り組み

ホンダの埼玉製作所完成車工場(寄居工場、埼玉県寄居町=写真)の敷地が環境省の生物多様性の保全区域「自然共生サイト」に認定された。同工場の敷地95・1ヘクタールのうち27・2ヘクタールが対象。同社の所有地が認定されるのはモビリティリゾートもてぎ(栃木県茂木町)に続き2件目で、生産拠点では初めてとなる。

寄居工場は同社の4輪完成車生産におけるグローバルマザー工場で2013年に稼働した。地域生態系への影響を低減するため、敷地の30%近くを生物多様性に配慮した緑地として保全。「里山管理」を企業として実施することで、地域経済と生物多様性の保全の両方に貢献することを目指している。

また地元自治体などと協働して、水田ビオトープ(生物生息空間)などを環境学習の場として活用し、従業員や地域住民の生物多様性に対する理解促進にも取り組んでいる。

30年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として保全する国際目標「30by30(サーティ・バイ・サーティ)」に沿い、環境省は官民有志の「生物多様性のための30by30アライアンス」を設置。ホンダも22年4月から同アライアンスに参画している。


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日刊工業新聞 2024年10月3日

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