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当期益9800億円に…ソニーGの通期予想、上方修正の理由

ソニーグループは7日、2025年3月期の連結業績予想(国際会計基準)を上方修正し、当期利益が前期比1%増の9800億円を見込むと発表した。5月予想では9250億円と前期比で減益だった。為替の円安傾向が全体的に収益を押し上げたことに加え、ゲーム分野でのネットワークサービスの収益性改善などが寄与する。

売上高は同3・2%減の12兆6100億円、営業利益は同8・4%増の1兆3100億円を見込む。従来に比べそれぞれ3000億円、350億円上方修正した。半導体分野はディスプレーデバイスで大幅な需要減の影響はあるものの、円安傾向を受けて、売上高、営業利益とも従来予想より上方修正した。

十時裕樹社長は決算会見で乱高下する為替・株式市場について「米国を中心に景気が弱くなるかが最大の関心事。注意深く見守る」とした。一方、米メディア大手パラマウント・グローバルの買収合戦は「大きな会社であり、全体の買収はリスクや経営資源の配分からもフィットしない」と事実上、撤退したことを明らかにした。

日刊工業新聞 2024年8月8日

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