都市ガス並み出力…JFEエンジニアリング、水素混焼コージェネ投入
JFEエンジニアリング株式会社(東京都千代田区、福田一美社長)は、水素混焼ガスエンジンコージェネレーション(熱電併給)設備「JFE―MWM/Hシリーズ」を発売した。水素混焼(水素混焼率は体積比最大25%)、都市ガス専焼の二つの運転モードを搭載し、いずれも従来の都市ガス専焼機と同一出力。モードはユーザー側で切り替えられ、水素の調達状況などに応じて柔軟に運用可能。また停電時でも運転を止めずに都市ガス専焼で自立運転する。価格は非公表。
定格出力が390キロワット、585キロワット、780キロワットの3機種をそろえた。従来の都市ガス専焼機を改良した機種のため、都市ガス専焼機を導入した場合でも、将来的に水素混焼仕様に変更できる。
JFEエンジは既存の高効率ガスエンジンコージェネシステムで、水素混焼の実証試験を実施しており、都市ガス専焼と同一出力で同レベルの発電効率を達成したため、Hシリーズとして商品化した。
今後も実証試験を継続し、2024年度末には水素混焼率を体積比35%以上に高めたガスエンジンコージェネ設備を商用化する予定。
日刊工業新聞 2024年6月6日