ニュースイッチ

短期間かつ低コスト、日本初の東京港横断通信用光ファイバーケーブルの敷設に貢献したパイプライン特殊技術

JFEエンジニアリングが竣工
短期間かつ低コスト、日本初の東京港横断通信用光ファイバーケーブルの敷設に貢献したパイプライン特殊技術

推進機による工事場面

JFEエンジニアリング(東京都千代田区、福田一美社長)は、日本コムシス(東京都品川区)から受注した「東京港横断伝送路工事」を竣工した。短期間かつ低コストでの施工が可能な独自のパイプライン特殊技術を採用。日本初の東京港横断通信用光ファイバーケーブルの敷設に貢献した。

同工事は、IT企業が多く集積する東京都の芝浦・品川エリアと豊洲・有明エリア間で通信用光ファイバーケーブルを最短でつなぐため、東京港の防波堤などの護岸構造物を侵さないよう海底下大深度で管路推進するもので、推進距離は約2000メートル。

立坑を掘らずに海底を円弧状に推進掘削するJFEエンジの「JFE―RAPID」工法が採用され、東京港を横断する管路を日本コムシスの施工管理の下で敷設。2カ月の工期で無事故で完工した。

日常生活での通信ネットワークの利用機会の広がりに加えて、動画配信などによる通信量の増大を背景に光通信設備の増強が急務となっている。JFEエンジは通信インフラの整備需要に今後も対応していく。

日刊工業新聞 2024年5月29日

編集部のおすすめ