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EV部品へ技術活用、マクセルが補強部分のみ発泡成形する新技術

EV部品へ技術活用、マクセルが補強部分のみ発泡成形する新技術

リブのみを部分的に発泡させたサンプル品

マクセルは補強構造体である「リブ」部分のみを発泡する新たな発泡成形技術を開発した。樹脂部品の軽量化と強度向上を実現するのが目的。家電製品をはじめとする小型品のほか、電気自動車(EV)のバッテリーパックやバンパー、グリル、インパネなど大型部品への技術の活用を想定する。EVが多く生産される中国向けを中心に、技術を実用化する準備を進めている。

マクセルの発泡成形技術「リッチフォーム」を応用して技術を確立した。従来の発泡成形技術は樹脂の強度の低下や発泡剤起因のガスにより外観が悪くなることが課題だった。

これまでの手法では、基材とリブを両方発泡させていたが、新技術はリブのみを発泡する。従来の発泡成形機をそのまま使い、射出成形時に金型内でリブのみを部分発泡することが可能。部分的に発泡することで強度ときれいな外観を両立できるという。

EVなどのモビリティー分野を中心に、樹脂使用量の削減や軽量化が求められる中、発泡成形技術が課題の解決に貢献する。マクセルは以前から発泡成形技術の確立に注力しており、2017年には京都大学と共同でリッチフォームを開発していた。


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日刊工業新聞 2024年4月24日

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