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JFEスチールが供給、HV電池向け超ハイテンの実力

JFEスチールが供給、HV電池向け超ハイテンの実力

採用された部品(JFEスチール提供)

JFEスチールの超高張力鋼板(超ハイテン)が、自動車部品を手がけるJ―MAXのハイブリッド車(HV)向けリチウムイオン電池(LiB)用「モジュール拘束体フレーム」に採用された。

部品を小型化するにはフレームを直角に近い形状にする必要があるが、超ハイテンは曲げた際に割れやすかった。これに対し、JFEスチールは高い曲げ成形性を持つ980メガパスカル(メガは100万)級の合金化溶融亜鉛メッキ鋼板で課題を解決した。

車両用の電池は出力を高くするためバッテリーセルを複数組み合わせ、鋼製フレームで拘束する。拘束は使用中の発熱による膨張や性能低下を防ぐためで、強度の高い鋼板を使うニーズがあるものの曲げ成形性がネックとなっていた。

日刊工業新聞 2024年04月22日

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