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三菱ふそうバス製造、バス運転手派遣業に参入する狙い

三菱ふそうバス製造、バス運転手派遣業に参入する狙い

大型観光バス「エアロクイーン」。コロナ禍拡大で大幅に需要が減った

三菱ふそうバス製造(富山市、藤岡佳一郎社長)は15日、バス運転手の労働者派遣事業に参入すると発表した。顧客である交通事業者の運転手不足に対応するのが狙い。同社の従業員でバスを運転できる「大型二種免許」の保有者を顧客に派遣する。コロナ禍を経て人流が戻ったことで、バス事業者が従来抱えていた高齢化などによる運転手不足の課題があらためて浮き彫りになっている。今後半年程度をかけて行政機関からの許可を取得し、事業を始める。

新事業の契約形態や費用負担のあり方などは今後詰める。売上高目標は非公表。まず三菱ふそう製のバスを使用する顧客から提案を開始し、需要に応じて規模を拡大する。「運転手派遣事業として別の組織を設置できるまでになれば良い」(高羅克人会長)とする。

同社は三菱ふそうトラック・バスの完全子会社でバス製造を手がける。同社を含むバスメーカー業界はコロナ禍で打撃を受け、特に大型観光バスの2021年の世界生産台数は19年比9割減に落ち込んだ。同社の受注も大幅に減る中、バス製造に依存しない新規事業育成を強化してきた。運転手の時間外労働時間の上限規制が適用される「24年問題」の対応も視野に派遣事業参入を決めた。

日刊工業新聞 2024年04月16日

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