日野自動車と三菱ふそうトラック・バスは、３月までの最終契約締結、２０２４年内の統合完了を目指していた経営統合を延期すると発表した。日野自のエンジン認証不正問題への対応が継続していることや、競争法など法令に基づく必要な許認可取得に時間を要している。延期後の最終契約の締結時期と経営統合の実施時期は未定。両社の親会社であるトヨタ自動車と独ダイムラー・トラックを含めた４社の合意がとれ次第、発表するという。

東海東京調査センターの杉浦誠司シニアアナリストは、日野自の認証不正について米司法省の調査が続いていることなどから「統合延期に違和感はない。破断の可能性もあり得る」と指摘する。