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部品交換・修理…アフターセールス強化、日立建機が一手

部品交換・修理…アフターセールス強化、日立建機が一手

日立建機日本テクニカルトレーニングセンタでの部品交換の研修

日立建機は部品交換や修理などアフターセールス事業の提案力強化に乗り出す。子会社の日立建機日本(埼玉県草加市)のサービス員向け研修施設「テクニカルトレーニングセンタ」(茨城県土浦市)で、2024年度から点検リポートの作成アプリケーションを用いた研修を始めた。実習用の機械も12トン級の油圧ショベルに加え、販売台数が多い20トン級ショベルを新たに導入。稼働情報に基づいて顧客に戦略的に予防保全などの部品修理を提案し、売り上げ拡大につなげる。

日立建機は建機に搭載した通信端末で稼働情報を収集し、現状のデータリポートを配信するサービス「コンサイト」を13年から始めている。

今回、テクニカルトレーニングセンタでの研修に使うアプリの「コンサイトショット」は、サービス員が現場に出向いて顧客にその場で点検リポートを見せながら部品交換などを提案することで、交換の実施を早められる。

従来はサービス員が一度帰社してから処理作業をしていたため対応に日数がかかり、他社製部品に流れてしまう例もあったという。

また実習用に導入した20トン級ショベルは、汎用モデルで現場で稼働している台数も多い。そのため、サービス員は構造や特性を知ることでより的確な提案ができる。小型の12トンショベル機種も同時に学習し、提案の幅を広げられる。

テクニカルトレーニングセンタは日立建機日本が22年4月に開設した。同社は北海道から沖縄県まで国内243カ所の営業拠点を持ち、サービス員が予防保全の修理提案を行っている。

建機は過酷な作業現場で使われるため部品摩耗や破損が多く、修理の善しあしがマシン寿命や維持コストに反映する。


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日刊工業新聞 2024年04月08日

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