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日立建機が10年ぶり刷新、8トン級「油圧ショベル」の性能

日立建機は11日、8トンクラスの後方小旋回油圧ショベルの新型機種「ZX75US―7=写真」を国内市場向けに7月に発売すると発表した。同クラスのモデルチェンジは約10年ぶり。新型エンジンの採用により作業量を従来機比10%、掘削力を同8%高めた。消費税抜きの価格は1070万円。狭小地での建築基礎や宅地造成など都市土木用に売り込み、年間1500台の販売を目指す。

新機種はクリーンな排出ガスと低燃費化を両立した新型エンジンを採用。フロントや車体構造物の設計を見直すことで外部からの衝撃への耐久性を高め、基本性能と信頼性を向上させた。キャブ内のスペースを拡大し、広々とした操作環境も実現した。

8インチの液晶カラーモニターにより視認性を高め、スイッチボックスもデザインを一新して操作しやすくした。周囲環境視認装置による機体の全周囲の俯瞰映像や、後方カメラの映像などをキャブ内のモニターに表示。作業内容やオペレーターの使い勝手に応じて5種類の表示形式をそろえた。

また遠隔で状態診断とソフトウエア更新を行うシステム「コンサイトエアー」を標準搭載し、現場に出向かずに状況診断が行える。


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日刊工業新聞 2024年3月12日

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