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最短1週間で商品化、日立建機が商品開発にアジャイル手法

最短1週間で商品化、日立建機が商品開発にアジャイル手法

アジャイル手法で商品開発期間の短縮を図る(イメージ)

日立建機は商品開発に、重要機能を優先提供するアジャイル手法を積極導入する。顧客の個別の要求に短期間で対応し、競争力を高める狙い。現在は全機能が完成してから発売する開発方式が中心で、商品化までに数カ月―1年を要する。アジャイル手法により期間を1―4週間に短縮し、迅速に商品を投入できる体制にする。

アジャイル開発では顧客の要望を受けてから直ちに計画を立て、設計から実装、テストまでを短サイクルで回すことで期間を短縮する。要望を汲み取り、商品開発に早期に反映するための情報化投資も2023―25年度の3年間で約500億円を計画し、20―22年度の同300億円より大幅増額する。

建設機械の稼働状況を遠隔で把握するシステム、現場に出向いた営業担当者がタブレット端末で必要情報を検索し、顧客に提案できる営業支援アプリケーションも稼働済み。生産計画の最適化を図るスマートファクトリーの取り組みと併せて素早い商品開発、商品提供を推進する。

技術革新により、顧客課題の解決手段は人工知能(AI)や電動化、自律化などと多様化しており、アジャイル手法の積極導入で解決につなげる。


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日刊工業新聞 2024年02月28日

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