ニュースイッチ

年4万トンをリサイクル。SMFLと住商、太陽光パネル再資源化に参入

年4万トンをリサイクル。SMFLと住商、太陽光パネル再資源化に参入

※イメージ

三井住友ファイナンス&リース(SMFL)と住友商事は、太陽光パネルのリサイクル事業に参入する。発電所や建物の屋根から使用済み太陽光パネルを回収し、金属やガラスなどに分別して精錬会社や建材メーカーに売却する。9月ごろから1年程度、実証実験を行い本格展開につなげる。2010年代に急速に普及した太陽光発電のパネルは30年代に寿命を迎え、年間80万トンの大量廃棄が見込まれる。両社はその5%相当の年間4万トンのリサイクルを目指す。

リサイクル事業者のアビヅ(名古屋市港区)を通じて全国の廃棄物処理業者と連携し、太陽光パネルを回収する。検査機器を使ってリユース可能と判定したパネルは発電事業者へ売却。劣化品はアビヅがアルミニウム枠やガラス、樹脂、電池などに分別して原料メーカーに販売する。

太陽光パネルの寿命は20―30年とされる。12年に始まった再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)に伴い、大量に導入されたパネルは30年代から廃棄が始まる見通し。パネルには金属シリコンなどのレアメタル(希少金属)のほか、種類に応じてカドミウムなどの有害物質も含まれており、資源の有効利用や廃棄物の適正処理が課題となる。

これまでSMFLは太陽光パネルのリース提供を通じて脱炭素を推進しており、今後はリサイクル網も構築することで循環型社会の形成を後押しする。


【関連記事】 三井住友FGの知られざる稼ぎ頭
日刊工業新聞 2024年03月28日

編集部のおすすめ