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ペロブスカイト太陽電池、東京都がIoTセンサー検証

ペロブスカイト太陽電池、東京都がIoTセンサー検証

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東京都はペロブスカイト太陽電池を搭載したIoT(モノのインターネット)センサーを都庁展望室と東京都住宅供給公社の施設に設置し、実装検証を始めた。温度、湿度、照度、二酸化炭素(CO2)濃度を測定。ペロブスカイト太陽電池の発電性能、耐久性、通信状況などを検証する。実証検証事業の実施期間は2025年3月までで、終了後、検証結果を公開する。

都は実装検証の開始にあたり、センサーの開発事業者のリコー、リコージャパン、検証場所を提供する東京都住宅供給公社と協定を締結。リコージャパンは検証事業の企画、調整、リコーはペロブスカイト太陽電池の発電性能や耐久性を検証するほか、設置したセンサーのデータ収集、分析、評価を担う。

センサーを設置するのは都庁の展望室と板橋区の高齢者向け住宅で、展望室では測定した温度や湿度をリアルタイムでディスプレーに表示する。屋内光を活用したペロブスカイト太陽電池は電源ケーブルや電池が不要で、設置場所の自由度が向上し、交換の手間が省ける。

日刊工業新聞 2024年03月19日

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