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AIで“売れる”自販機に、キリンがソフトバンクのシステム導入

AIで“売れる”自販機に、キリンがソフトバンクのシステム導入

AIが巡回ルートを自動生成する(スマホアプリの画面イメージ)

キリンビバレッジは12日、ソフトバンクが開発した人工知能(AI)を活用した自動販売機オペレーション最適化サービス「Vendy(ベンディ)」を導入し、10月から展開すると発表した。AIが売れ行きの良い商品ラインアップを提案するほか、効率的な訪問タイミングや巡回ルートなどの計画を自動生成する。両社による共同実証を踏まえ業務時間の約1割削減と約5%の売り上げ増を見込む。

ベンディは自動販売機に特化した独自のアルゴリズムにより需要予測するのが特徴。過去の販売・在庫データやコストデータを分析し、最適な巡回計画や棚割りを生成する。共同実証は首都圏の約2000台を対象に実施。業務作業の削減が可能なことや導入していない自販機に比べ約5%の売り上げ増の効果を確認したという。

キリンビバレッジの自販機約18万台のうち、直接管理する約8万台について2025年9月期までに導入する予定。同社は「これまで経験や勘に依存し、バラつきがあった自販機オペレーションを効率化できる」と期待を寄せている。

日刊工業新聞 2024年03月13日

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