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日立建機が国内向け8年ぶり刷新、中型ホイールローダーの実力

日立建機が国内向け8年ぶり刷新、中型ホイールローダーの実力

14年基準の排ガス規制に適合した日立建機の「ZW180ー7ホイールローダー」

日立建機は15日、特定特殊自動車排ガス規制の2014年基準に適合した中型ホイールローダー2機種の受注を始めたと発表した。欧州ではすでに発売しており、国内はそれに続く発売となる。運転質量14トン強の「ZW180―7」と同17トン強の「同220―7」で、中型ホイールローダーのモデルチェンジは約8年ぶり。積み込み作業時の走行速度を自動制限する機能により、ZW180で従来比2割、燃料消費量当たりの作業量を高めた。

消費税抜きの価格はZW180―7が3415万円、同220―7が4300万円。従来機種比で約1割高い。除雪や産業廃棄物処理、畜産、林業、採石など幅広い業種向けに売り込み、2機種合計で年450台の販売を目指す。

積み込み作業時の走行速度を自動制限する機能「アプローチスピードコントロール」を新たに搭載した。リフトアームの上昇に合わせて走行速度が自動で制限されるため、アクセルとブレーキの複合的な操作回数を軽減し、操作性向上につなげられる。

従来、積み込み作業を行う際はアクセルペダルの踏み込みと車体の速度調整のブレーキ操作を同時に行う必要があった。

そのほか、遠隔から機械の状況診断とソフトウエア更新が可能なサービス「コンサイトエアー」の適合機種とした。


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日刊工業新聞 2024年1月16日

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