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パナソニックが開発、マイクロLED活用「次世代照明」の効果

パナソニックが開発、マイクロLED活用「次世代照明」の効果

1台の照明器具(中央上部)で複数の対象物を照らせる

パナソニックの社内分社で照明を手がけるエレクトリックワークス社は7日、マイクロ発光ダイオード(LED)を用いた次世代照明器具を開発したと発表した。2025年以降の製品化を目指す。従来、対象物の数に合わせた照明器具が必要だったが、1台の照明器具で複数の対象物を照らせるため、照明器具を設置する手間を省ける。

日亜化学工業(徳島県阿南市)のマイクロLEDに関する技術を活用して開発した。店舗やホテル、イベント時の演出などでの利用を想定する。

マイクロLEDの点灯条件により、光の形を丸や四角などに変えられるほか、対象物ごとに明るさを調整できる。光で壁に文字を描くことも可能。スマートフォンやタブレット端末などの操作端末を通じ、簡単に光を制御できる。

同日都内で開いた技術発表会で、日亜化学工業の黒田浩章先進商品開発本部長は「照明の価値を上げていきたい」と述べた。パナソニックエレクトリックワークス社の山内健太郎ソリューション開発本部課長は「光の制御の可能性を広げる」と意気込みを示した。


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日刊工業新聞 2024年03月08日

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