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日野自動車が中国合弁の出資比率を引き下げる狙い

日野自動車は25日、中国の広州汽車集団との合弁会社である「広汽日野汽車」の出資比率を50%から4・83%に引き下げると発表した。広汽日野の日野自の持ち株の39・72%を広州汽車に、5・45%を広汽日野の経営陣らが設立した持株制度の運営を目的とする会社に譲渡する。中国で新エネルギー車(NEV)への転換が急速に進む中、広州汽車主導の事業運営とし、NEVを中心とした事業形態への変革を図る狙いだ。

日野自が受領する予定の譲渡金3400万元(約7億円)は、広汽日野の株主が持ち分比率に応じて引き受ける同社の増資の払い込みに充てる。31日に契約を結ぶ予定で、中国当局の承認を経て譲渡と増資を実施する。

日野自は中国事業について「HINO」ブランド車の販売やアフターサービスを含め継続していく計画だ。

日刊工業新聞 2024年01月26日

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