反射光で距離・方向を測定…竹中エンジがTOFセンサー採用のフットスイッチ開発
竹中エンジニアリング(京都市山科区、佐藤和昭社長)は、反射光をとらえて距離や方向を測定するタイム・オブ・フライト(TOF)センサー方式を採用したフットスイッチ「DFT―01」を開発した。従来の透過型センサー方式のものと比べ、レンズ汚れによる誤作動や足の差し込み方による非検知などを軽減。音と光で検知したことを伝えるアンサーバック機能も搭載した。同社によると業界初の機能で、ユーザーの使いやすさを訴求する。
DFT―01の利用者は足を差し込むことで自動ドアを開閉する。医療現場などでの活用を見込む。2024年夏ごろ発売予定で、従来品と同程度の価格で提案。年間3000台の販売を目指す。
DFT―01は制御器一体型で、シールド線といった専用線での配線が不要。防水構造で、清掃時の水洗いも可能にした。足を差し込む穴も従来品より大口に変更。大きいサンダルなどにも対応する。
意匠性にもこだわった。待機時に足の差し込み口が発光ダイオード(LED)で点灯。暗闇でも位置をわかりやすくする。また全体的に丸みを帯びたデザインで、やわらかさや安心感を演出する。
日刊工業新聞 2024年02月22日