世代問わず半数超す、「完全自動運転に期待」の理由
世代を問わず、半数以上が完全自動運転実現に期待―。KINTO(キント、名古屋市西区、小寺信也社長)が運転免許保有者を対象に実施した調査で、こうした状況が明らかになった。走行場所などの条件を限定せず運転者の操作が必要なくなる「自動運転レベル5」の実現のめどは未定だが、各世代で一定のニーズがあることが分かった。
調査は1月にインターネットで実施。20―30代、40―60代、70代以上の世代別に各221人、計663人から有効回答を得た。
完全自動運転の実現に「期待している」と回答したのは70代以上で56・5%、40―60代で51・1%、20―30代で56・1%に上った。期待する理由については各世代ともに「移動が楽・便利になる」「高齢社会の移動支援につながる」「交通事故の削減・安全性の向上につながる」の三つが上位を占めた。
一方、期待しない理由としては「システムの誤作動やエラーが怖い」が各世代で最も多くの回答を集め、それぞれ6割以上に及んだ。
完全自動運転の車の所有・利用方法を聞く問いでは、各世代とも「現金一括購入で所有」の回答が最多だった。2番目に多かったのは、70代以上と40―60代が「サブスクリプション(定額制)サービスで利用」だったのに対し、20―30代は「マイカーローンで所有」となった。
日刊工業新聞 2024年02月14日