ダイハツ不正…商用車2種、12日に生産再開
ダイハツ工業は、国土交通省が安全性を確認し出荷停止を解除した商用車のトヨタ自動車向け「プロボックス」とマツダ向け「ファミリア バン」について、12日に京都工場(京都府大山崎町)で生産を再開すると発表した。再開するのはダイハツが認証試験不正で全車種の出荷を停止した2023年12月20日以来となる。武田裕介取締役営業CS本部長は「商用車は日々使う必要があり、安全を確認できたのなら納期通り納めてほしいという要望がある。長く待たせているが、しっかり品質を作り込み届ける」と述べた。
出荷停止を解除された15車種のうち、トヨタとSUBARU(スバル)向けOEM(相手先ブランド)車も含む「ミライース」「ハイゼット トラック」「ハイゼット カーゴ」「アトレー」など10車種については、ダイハツ九州(大分県中津市)で19日にも生産再開を検討する。顧客の要望や部品サプライヤーの準備状況なども踏まえ、日程を判断する。
一方、残る出荷停止処分中の12車種については、3月4日以降も生産再開のめどが立っていない。武田本部長は「顧客や仕入れ先としっかり対話し、安全に届けられるタイミングで再開したい」と述べるにとどめた。
日刊工業新聞 2024年02月01日