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成長の柱「トラクションモーター」採算悪化、ニデックが通期営業益を下方修正した背景

ニデックは24日、2024年3月期連結業績予想(国際会計基準)の営業利益を、期初予想比400億円減の1800億円(前期比80・1%増)に下方修正した。成長の柱に位置付ける電気自動車(EV)向けトラクションモーター事業で中国EV市場の価格競争の激化から採算が悪化しており、収益性強化のため約450億円の構造改革費用を計上する。24年1―3月期を底に、24年度から同事業を「リスタート」(同社)させる。

※自社作成

構造改革に伴い24年1―3月期連結業績予想は109億円の当期赤字に落ち込み、営業利益も106億円と23年10―12月期の535億円から大幅に縮小する見通しだ。23年3月期も同事業で構造改革費用を計上したため第4四半期が当期赤字となっており、2期連続で第4四半期が当期赤字となる。ただ24年3月期見通しそのものは増収営業増益を確保し、ともに過去最高となる。

単位億円、増減率%、下段通期見通し、▼は赤字・マイナス。配当がある場合の上段カッコ内は前の期の実績、下段通期見通し

トラクションモーター事業は構造改革とともに不採算機種の受注制限などで収益性を最優先し、25年10―12月期の営業黒字化を想定する。永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)は「25年3月期の(連結)営業利益は最低でも2500億円を達成する。その次は3000億円、3500億円を狙う。(トラクションモーター事業の不振で)3年ぐらい遅れた」と述べ、業績向上に自信を示した。

23年4―12月期連結決算は売上高、各利益段階で過去最高を更新した。


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日刊工業新聞 2024年01月25日

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