ニュースイッチ

ディスプレーいらずの「空間入力押しボタン」の仕組みとメリット

コーデンシと大日本印刷が共同開発
ディスプレーいらずの「空間入力押しボタン」の仕組みとメリット

空中に浮かび上がったボタンを押そうと伸ばした指先をセンサーが検知する

コーデンシ(京都府宇治市、中嶋國雄社長)は大日本印刷(DNP)と共同で、ディスプレーなどを用いず空中に立体的な画像を表示する非接触入力システム「空間入力押しボタン」を開発した。コーデンシの三角測量方式距離センサーを応用した空間入力モジュールと、DNPのホログラムフィルムを組み合わせて実現した。従来方式より低コスト・小型化が可能という。工場や住宅などでの利用を見込む。

ホログラムフィルムは一定の角度から光を照射することで、フィルムに描かれたボタンなどの画像を空中に表示。浮かび上がったボタンを押そうと伸ばした指先をセンサーが検知する仕組み。ボタン操作と同時に画像が揺らぎ、効果音を流すことで、触ったような操作感が得られる。

今後、画像の視認性や操作性を高め、工場や住宅のほか、公共施設や娯楽施設での利用を想定する。展示会などで顧客からの引き合いを見た上で、市場投入を検討する。

従来方式はディスプレーを用いたり、ディスプレーの画像を空中に表示するための特殊なプレートなどを利用したりしている。加えて空中に浮かび上がらせる画像の浮遊距離に比例し、システムが大型化していた。一方、今回開発した方式は、光が照射されたホログラムフィルムだけで画像の表示が可能で、システムを小型化でき、コストを抑えられる。


【関連記事】 半導体パッケージ基板で存在感を増す印刷会社
日刊工業新聞 2024年01月23日

編集部のおすすめ