マツダが代名詞の技術「ロータリーエンジン」開発グループを再結成する背景
マツダは2月1日付で「ロータリーエンジン(RE)開発グループ」を新設する。同社は過去に累計約200万台のREを生産したが、2012年のスポーツ車「RX―8」の量産終了とともに生産を終了。同開発グループも18年4月で解散していたが、約6年ぶりに再結成する。23年秋にREを発電機として搭載したプラグインハイブリッド車(PHV)を発売。同開発グループではRE活用の発展を目指し、当初30人程度で活動を始める。
REは小型で軽量、高回転域でのパワーが強く、レスポンスが良い特徴を持つ。マツダが世界で初めて量産化に成功した、同社の代名詞とも言える技術だ。
23年10月にはREを発電機に用いたPHVタイプの小型スポーツ車のコンセプトモデル「マツダICONIC SP(アイコニック エスピー)」をジャパンモビリティショーで世界初公開。毛籠勝弘社長は「多くの賛同と激励をいただいた。背中を押され、この夢に近づくべくREの開発グループを立ち上げる」としている。
REを発電機に用いるシステムは、水素などさまざまな燃料を使える拡張性の高さが期待されている。
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日刊工業新聞 2024年01月15日