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廃プラスチック油化して再利用、CFPが岡山のプラント稼働へ

廃プラスチック油化して再利用、CFPが岡山のプラント稼働へ

CFPが岡山ケミカルリサイクル工場で稼働させる廃プラ油化プラント

CFP(広島県福山市、福田奈美絵社長)は、廃プラスチックを油化して再利用するケミカルリサイクル事業を始める。2022年11月に開設した岡山ケミカルリサイクル工場(岡山県笠岡市)のプラントを1月から本格稼働させる。10月、25年10月にも同様のプラントを稼働させ、合計の廃プラ処理能力が年間1万2000トンとなる見込み。投資額は設備のみで10億円強。

CFPは廃プラ油化プラントを自社開発し、これまで国内外で3件の納入実績がある。今回、廃プラのケミカルリサイクルを事業化するため自社工場で稼働させる。プラントの処理能力はそれぞれ年間3000トン、同6000トン、同3000トン。

対象となる樹脂はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン。400度C強まで加熱して熱分解し、軽油や灯油とほぼ同等の成分の油が得られる。蒸留工程を組み込むことで低温でも固化しにくい油が得られるのが同社方式の特徴。廃プラ1トンから得られる油は約80%に当たる約1キロリットル。残りの17%がガス、3%が残渣(ざんさ)になり、ガスはプラントを操業させる燃料に、残渣は炭素分が多いため黒い顔料などに利用する。

精製した油は三井化学旭化成アドバンス(東京都港区)への販売が決まっている。三井化学は大阪工場(大阪府高石市)で、バージンナフサと混ぜて石油化学原料として使う。旭化成アドバンスでは各種プラスチックの原料として販売する。旭化成向けの供給量は公表しており、廃プラ処理能力年間3000トン分。

リサイクル原料が適切に管理されていることを示す「ISCC PLUS」の認証を1月中に取得する計画。適切なプロセスのもとでの廃プラケミカルリサイクルが本格的に動き始めることになる。

日刊工業新聞 2024年01月05日

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