ダイハツ不正…工場停止で影響懸念、中小企業向け相談窓口開設相次ぐ
ダイハツ工業の認証試験不正で国内全工場が停止したのを受け、工場がある近畿や九州で相談窓口が26日までに相次ぎ開設された。 近畿経済産業局は26日、サプライチェーン関連中小企業相談窓口を大阪市中央区の同局内に設置。管内の大阪府や滋賀県、京都府にダイハツの工場があるため、サプライヤーの中小企業・小規模事業者の影響が懸念されている。窓口時間は平日9時30分―17時(昼休み除く)で、製造産業課が対面と専用電話(06・6966・6106)で対応する。
京都府もダイハツの京都工場(京都府大山崎町)が稼働停止したのを受け、27日から企業向けの特別経営相談窓口を開設する。窓口は京都産業21(京都市下京区、075・315・8660)や京都府商工会連合会(同、075・205・5418)など。
自動車関連の部品加工企業が多い京都北部にも複数の中小支援機関が窓口を設ける。府内の各商工会議所などでも対応する。府の商工労働観光部に緊急対策チームを設け、下請け企業や取引先企業の情報収集も進める。
滋賀県は雇用などの影響を情報共有する会議を27日に開く。大分県も「ダイハツ工業サプライチェーン関連の経営・金融に関する相談窓口」を設置した。
日刊工業新聞 2023年12月27日