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「LiDAR」共同開発先を子会社化へ、小糸製作所が見据える商機

「LiDAR」共同開発先を子会社化へ、小糸製作所が見据える商機

セプトンと共同開発したLiDAR

小糸製作所は車載用高性能センサー「LiDAR(ライダー)」の共同開発先である米セプトンを子会社化する交渉を始めた。現在小糸はセプトンの株式を議決権ベースで約12・4%保有している。子会社化で協業の幅を広げ、ライダー事業における市場競争力の向上を目指す。株式取得の方法や予定する取得割合、時期などの詳細は明らかにしていない。

両社は2018年にライダーの共同開発を開始。これまでに200メートル程度の中距離用ライダーの量産準備を整えた。セプトンのライダー技術は摺動(しゅうどう)部がなく耐久性が高い。交通インフラ向けなどに有効な技術で、同ライダーを搭載した移動体検知システムの開発などにつながっている。

小糸は車両の安全運転支援や交通インフラ領域などで今後も商機が見込めるとみて、セプトンの子会社化に踏み切る。


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日刊工業新聞 2023年12月25日

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