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自動車ヘッドランプ年50万台、小糸製作所が新工場

自動車ヘッドランプ年50万台、小糸製作所が新工場

小糸製作所が手がける自動車用ヘッドランプ

小糸製作所は31日、宮城県名取市に新工場を建設し、2027年3月期中に稼働すると発表した。自動車用ヘッドランプとリアコンビネーションランプをそれぞれ年50万台生産する計画。9月をめどに、仙台市から南に約15キロメートルの距離にある愛島西部工業団地内に約7万8000平方メートルの用地を取得する。投資額は約100億円を見込む。24年3月期連結業績への影響は軽微としている。

現在の自動車用ヘッドランプの国内生産拠点は、静岡県内の静岡工場(静岡市清水区)、榛原工場(静岡県牧之原市)、相良工場(同)と、小糸九州(佐賀市)の4工場。今回はトヨタ自動車などの顧客工場に近い立地であることや、東北地域の復興、災害リスクの分散、労働力確保のしやすさなどを考慮し、新たな拠点を構えることを決めた。顧客工場の近くで品質、コスト、物流を向上し、受注拡大につなげたい考え。

新工場は自動化設備の導入とデジタル技術の活用による高効率工場とする計画。脱炭素の実現を目指し、同社グループのモデル工場とする。

日刊工業新聞 2023年09月01日

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