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三菱ふそうが受注開始、6年ぶりに全面刷新した大型トラックの性能

三菱ふそうが受注開始、6年ぶりに全面刷新した大型トラックの性能

ジャパンモビリティショー2023に出展した大型トラック「スーパーグレート」

三菱ふそうトラック・バスは新型の大型トラック「スーパーグレート」の国内での受注活動を始めたことを明らかにした。6年ぶりに全面刷新し、新開発のエンジンやキャブ(運転席)の形状変更などで燃費性能を改善。2025年度を目標年度とする重量車の新たな燃費基準「JH25モード」を達成した。代表車型の東京地区の消費税込みの価格は2545万5100円。

スーパーグレートは10―11月に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれた「ジャパンモビリティショー2023」で公開した。三菱ふそうの林春樹副社長は「(キャブ内装オプションの)新色で上質なイメージのダークレッド色や、車両の燃費性能などが顧客に好評だ」と説明する。

三菱ふそう国内の大・中型トラック販売比率(2022年度)

日本自動車販売協会連合会(自販連)の統計によると、22年度の三菱ふそうの新車販売台数は2万9063台。大・中型貨物車は1万1121台で、このうち大型トラックは約8割を占めると見られる。新型スーパーグレートの販売目標は非公表だが、「(大型の)年間販売台数が新型に置き換わっていく」(林副社長)規模感になる見込みだ。

キャブルーフを高く設計して荷箱前面の空気抵抗を減らしつつ、インテリアでは頭上の荷物入れとして使えるようにした。安全面では運転席側にも障害物を検知するシステムを追加し、車両両側の側方障害物警報に対応した。親会社独ダイムラー・トラック製の新開発エンジン「6R30」は排気量12・8リットル。軸受にボールベアリングを採用するなど、ターボチャージャー(過給器)を最適化し、摩擦を低減。出力に応じて最適なブースト圧を設定して低燃費性能を実現している。

日刊工業新聞 2023年12月19日

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