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物流2024年問題対策、鈴与海運が日本海で国内中継輸送

物流2024年問題対策、鈴与海運が日本海で国内中継輸送

鈴与海運の内航コンテナ船「みわ」

鈴与海運(静岡市清水区、鈴木英二郎社長)は、日本海側で定期国内中継輸送を始めた。コンテナ取扱量が本州日本海側最大の新潟港と、門司と博多の3港を週1便で回る。積載量199TEU(TEUは20フィートコンテナ換算)の船を満積にするのが当面の目標で、状況をみて同等規模の2隻目を追加する。同400TEUの船の投入も想定する。物流の2024年問題対策や、トラック輸送を船舶利用に切り替えるモーダルシフトなどに伴う需要を取り込む。

運航する内航コンテナ船「みわ=写真」が8日、新潟東港に入った。航路は火曜日に門司、水曜日に博多、土曜日に新潟とした。鈴与海運が分社独立する前の鈴与(同区)も1970年に国内中継輸送を始めたが、日本海側での展開は初めて。

門司・博多と国外をつなぐ外航船は、中国海運最大手コスコグループのコスコシッピングラインズジャパン(東京都千代田区)が運航。国内の港を積み替え拠点とし、新潟港から中国南部や東南アジアと貿易する荷主などの選択肢を増やす。

新潟港を含む日本海側は、韓国の釜山港で積み替えすることが多いが、新型コロナウイルス感染症流行時は物流に遅滞が生じた。他方、国内にはトラック運転手の時間外労働上限規制で陸上の輸送力が不足する見通しがあるほか、脱炭素化により鉄道や船舶への注目が高まっている。鈴与海運の鈴木社長は「日本海は冬の気候が厳しいが、船の大型化と実需要を見込み、航路を維持できると判断した」という。

連携するコスコシッピングラインズジャパンの楊献(ヨウ・ケン)副社長は「効率よく高い信頼の下、環境にも配慮して運ぶことができる」とした。新潟港での貨物取扱量首位のリンコーコーポレーションの南波秀憲会長は「南方に持って行くなら400キロメートルが(トラックを使うかどうかの)境目。鉄道もあるが、航路開設は大歓迎だ」とした。(新潟)

日刊工業新聞 2023年12月14日

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