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サントリーがトラック代替加速、東京―盛岡間を鉄道輸送

サントリーがトラック代替加速、東京―盛岡間を鉄道輸送

長距離トラック輸送の削減を進める(イメージ)

サントリーホールディングス(HD)は、グループの酒類・飲料の物流で東京―盛岡間の長距離トラック輸送の一部を鉄道によるモーダルシフトに切り替えた。同社は東北エリアでの製品配送向けに東京から直線距離で500キロメートル超を輸送している。「物流の2024年問題」を控え、モーダルシフトはトラックの長距離輸送を削減する一環。一般に使用するコンテナより大型の国際海上用40フィートコンテナを活用することで輸送効率が高まるとしている。

酒類・飲料の物流ではエリアの配送拠点に品ぞろえするため、工場などから製品を集める「転送」を行う。転送では長距離輸送が必要なケースも少なくない。サントリーHDは長距離のトラック輸送はモーダルシフトなどに切り替える方針で、東北エリア向けの転送も対象だった。

そこでJR貨物の東京―盛岡間の鉄道輸送に着目。盛岡から東京に向かう貨物が多いのに対し、東京から盛岡向けに空車枠があった。今夏に月20個のコンテナの稼働を開始。一般的な20フィートや31フィートより大型の国際海上用40フィートコンテナを使用することで、重量物で大ロットの飲料などの輸送を効率化できるとする。モーダルシフトにより年間にトラック約240台分で運転時間約1800時間を削減でき、二酸化炭素(CO2)排出で約80トン分の低減が可能と試算する。

このほかサントリーグループでは大王製紙との鉄道によるコンテナの共同輸送の取り組みを拡充。22年の関東―関西間に加え、今秋から関東―四国間でも共同輸送を開始している。今後も長距離のトラック輸送の代替可能性を検討し、物流効率化の取り組みを本格化する。

日刊工業新聞 2023年11月09日

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