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自動車・ドローンで採用へ、ポーライトなど金属基板に燃料電池積層する新技術

自動車・ドローンで採用へ、ポーライトなど金属基板に燃料電池積層する新技術

金属支持SOFC

ポーライト(さいたま市北区、菊池正史社長)と産業技術総合研究所は11日、金属基板上に固体酸化物形燃料電池(SOFC)を積層する技術を開発したと発表した。従来のセラミックス基板に比べて振動や熱に強く、自動車や飛行ロボット(ドローン)などモビリティー分野への採用が期待できる。

ポーライトが粉末冶金技術を応用して燃料拡散性と機械強度を備えた多孔質ステンレス鋼基板を開発。産総研が電解質ナノ粒子を開発して両者を組み合わせた。5センチメートル四方の金属支持SOFCを試作し実証した。

今後は電極の改良などにより低温でも高出力密度を実現する長寿命の金属支持SOFCを開発。大型化や量産化を進める。

日刊工業新聞 2023年12月12日

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