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半導体人材4割増、レゾナックが先端材料開発向け100人体制に

レゾナックは2028年をめどに、主に半導体材料の先進的な開発に向けた研究者を現状比約4割増の100人にする。人工知能(AI)を駆使して効率的に開発できる人材を増員。成長の原動力である半導体・電子材料分野を強化する。化学メーカーでは研究開発に向けたデジタル人材の育成計画が相次ぐ。レゾナックは計算科学の強みを生かし、差別化する。

現在、同社で材料開発向けなどに高度な計算技術を手がける「計算情報科学研究センター」の人員は約70人。増員に併せて人員の7―8割程度を半導体・電子材料分野に振り向ける。AIを活用して材料開発を効率化するマテリアルズ・インフォマティクス(MI)などを強化する。

電気自動車(EV)シフトで需要が広がるパワー半導体材料の炭化ケイ素(SiC)エピタキシャルウエハーでは、関連売上高を5年以内に22年比で5倍に引き上げる目標を掲げる。成長事業を後押しする研究開発体制を構築する。

レゾナックは米スタートアップのマットマライズと第6世代通信(6G)向け半導体材料開発で戦略的パートナーシップを締結したほか、研究開発拠点「共創の舞台」(横浜市神奈川区=写真)では東京工業大学の学生に計算科学に関わる研究開発に参加してもらった。多様な知見を取り込み、成長を加速する。

化学メーカーのデジタル変革(DX)人材育成では、住友化学が24年度に研究開発・製造部門でデータ解析・利活用できる高度人材「データサイエンティスト」を累計30人育成する方針。三井化学は25年度までに高度な分析技術を持ち、組織全体の課題解決に取り組む専門人材として165人を育てる計画だ。


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日刊工業新聞 2023年11月21日

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