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モーターを小型・軽量・効率化…レゾナックが「異方性ボンド磁石」製法開発

モーターを小型・軽量・効率化…レゾナックが「異方性ボンド磁石」製法開発

ボンド磁石の成形例

レゾナックは電気自動車(EV)のモーターなどに使われる高強度と磁気特性を両立した異方性ボンド磁石の製造方法を開発した。樹脂と潤滑剤の配合の最適化などで両特徴を両立させ、エネルギー損失の低減に寄与するなどモーターの小型・軽量・効率化により貢献できるとみる。

同製造技術に関する特許を取得した。周辺材料などに関する特許も取得しており、知的財産を有効活用する考え。ボンド磁石は樹脂と磁粉を組み合わせた磁石で形状の自由度などが特徴。ボンド磁石の中でも異方性磁石は磁力を上げてモーターの回転数向上などに寄与する磁気特性に優れ、EV用モーターなどの用途での需要が期待されている。焼結磁石より電気抵抗値が高いため、熱損失が少ないというメリットもある。

異方性磁石の課題は磁気特性を高めるために樹脂と磁粉を成形する際に磁粉の向きをそろえなくてはいけないが、高強度な樹脂を使うほどそろえるのが難しかった。樹脂を滑らかにする工夫や高密度成形技術を活用した製造技術で、異方性磁石の課題解決につながった。EV用モーター向けだけでなく家電や電動工具などさまざまな製品分野に展開していく考え。

日刊工業新聞 2023年07月19日

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