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ユースケースを没入体験、NECがメタバース上に開発

ユースケースを没入体験、NECがメタバース上に開発

NECの顔認証が体験できる空港を再現(イメージ)

NECは15日、米マイクロソフト(MS)のメタバース(仮想空間)ソリューション「MSメッシュ」を利用し、デジタル空間上で没入感のある3次元(3D)コンテンツを体験できる「バーチャルエクスペリエンスセンター」を開発したと発表した。NEC本社内に設置している体験型の共創施設「フューチャー・クリエイション・ハブ」で2024年1月から一般公開予定。

仮想現実(VR)拡張現実(AR)を融合した「xRコンテンツ」を用いて、「空港でNECの顔認証を活用すると、ユーザー体験がどのように変わるのか」などのユースケース(活用例)を没入体験型で再現する。これにより、場所や時間を問わずに事例紹介や案内などを提供できるほか、物理展示が困難な製品の内部構造や大型設備の再現も可能となる。

海底ケーブルが敷設されている海底空間も再現できる(イメージ)

将来的にはNECのデータ分析技術を適用し、ユーザーの導線や滞在時間などのデータを可視化・分析することで、データを基にした空間設計や体験デザインを検討していく。

第1弾としてMSメッシュを利用した開発ノウハウをダイキン工業に提供。ダイキン工業ではIT部門と各事業部門の連携を強化することで、メタバース活用に関するニーズの収集や検証を進めているという。

日刊工業新聞 2023年11月16日

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