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水素活用の新ブランドで初製品、ブラザー工業が「ハイブリッドUPS」開発

水素活用の新ブランドで初製品、ブラザー工業が「ハイブリッドUPS」開発

新ブランド「ピュアエネ」のロゴ(左上)と、同ブランド初製品の燃料電池・蓄電池ハイブリッドUPS「AC-UPSシリーズ」

ブラザー工業は水素を活用する取り組みを示すブランド「ピュアエネ」を制定し、水素活用の推進に向けた活動を強化する。同ブランド初の製品として、燃料電池と蓄電池のハイブリッド無停電電源装置(UPS)を開発し、このほど発売した。鉄道、空港、道路などの交通インフラで使用する電気機器について、瞬間的な停電から大規模災害時における長時間停電の対策まで1台で対応する。

発売した「AC―UPSシリーズ」は、子会社のブラザーエンタープライズ(名古屋市瑞穂区)を通じて販売する。高耐久な設計に加え、燃料の水素が劣化しない水素吸蔵合金に充填して燃料供給することで15年の期待寿命を実現した。

蓄電池出力と燃料電池出力を合わせて出力したり、最適なタイミングで切り替えたりして、どんな状況でも電力を絶やさない仕組みを構築したという。

設置から回収に至る燃料カセットのライフサイクルは15年間で、頻繁なシステムの入れ替えが不要。水素は15年経過しても減らず、劣化による入れ替えも発生しないため、ほかのバックアップ電源に比べ、廃棄などの環境負荷を抑制できる。

既に成田国際空港での採用が決定している。

日刊工業新聞 2023年10月31日

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