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特急「やくも」に40年ぶり新型車両、JR西日本が公開

特急「やくも」に40年ぶり新型車両、JR西日本が公開

岡山と出雲市を結ぶ在来線特急「やくも」の新型車両「273系」

JR西日本は17日、伯備線経由で岡山市と島根県出雲市を結ぶ在来線特急「やくも」に2024年春以降投入予定の新型車両「273系=写真」を報道陣に公開した。やくもでは約40年ぶりの新型車両。カーブの多い伯備線対応で車体を傾斜する方式を従来の自然振り子から制御付き振り子に変更し、乗り心地を高めた。4両編成を11本、計44両を従来車両と入れ替える。

制御付き振り子で傾斜が戻った時の揺れを低減、乗り物酔い評価指標を最大23%改善した。グループ向けセミコンパートメント席、子どもが泣いた時に使えるフリースペースなどを設けて幅広い利用層に対応する。

地元関係者も含めてデザインを検討、石州赤瓦の屋根など沿線風景で映えるブロンズを車体色に用いた。JR西の関谷賢二車両部長は「地域に根ざし、沿線のシンボルとなる車両にしたい」と述べた。

日刊工業新聞 2023年10月18日

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