「ペロブスカイト太陽電池」発明者も登壇、「再エネの日」イベントで普及呼びかけ
気候変動問題を報道するメディアを応援する一般社団法人「Media is Hope(メディアイズホープ)」は24日、都内で「みんなでつくろう!再エネの日!」と題したイベントを開いた。秋空の下、会場の公園で7時間にわたって再生可能エネルギーの普及を呼びかけた。
次世代太陽電池として本命視される「ペロブスカイト太陽電池」の発明者として知られる桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授も登場。名刺入れから小さなペロブスカイト太陽電池を取り出した。薄さと軽さを実感してもらおうと持ち歩いているという。毎年、ノーベル賞の受賞候補者に挙がるほど注目されているが、国内外の研究者との出会いが発明のきっかけという。「一緒にビールを飲まなかったら開発できなかった」と発言して会場を沸かせた。
ほかにも、テレビ朝日が同日午後に放送した再生エネ関連の番組を会場全体で視聴し、行政や企業関係者が役割を話し合った。メディアイズホープの西田吉蔵共同代表は「気候変動解決に必要なステークホルダー(利害関係者)に参加してもらえた。(解決への)壁はまだまだ高いが、登れる実感がある」と手応えを語った。私たちメディアへの期待が伝わってくるイベントだった。
日刊工業新聞 2023年09月29日