ニュースイッチ

本社機能2拠点に移転、富士通が柔軟な働き方を加速する

本社機能2拠点に移転、富士通が柔軟な働き方を加速する

本社移転先となる富士通川崎工場

富士通は、本社ビルとして使用している汐留シティセンター(東京都港区)から2024年9月末までに全面退去し、同センターにある本社機能を川崎工場(川崎市中原区)と川崎タワー(同幸区)の2拠点に分散させる。

コロナ禍に伴い、場所にとらわれない新しい働き方「ワーク・ライフ・シフト」を2020年に提唱。外部の共有型オフィスの使用なども含め、リモートワーク化が全社に浸透してきたことから、本社移転を機に柔軟な働き方への取り組みを加速する。

新体制では川崎工場に管理部門を移し、24年4月に「富士通テクノロジーパーク」の名称で衣替えする。川崎タワーには首都圏の各拠点に在籍している営業部門などが集結し、新成長を担うデジタルソリューション「ユーバンス」の拠点とする。併せて首都圏拠点の機能も見直し、システム開発などは富士通ソリューションスクエア(東京都大田区)に集約する。

富士通は03年に、東京・丸の内にあった本社を汐留に移転し、スタッフ系と営業が集結する一大拠点としてきた。コロナ禍では首都圏の拠点の統廃合にも着手。本社移転では賃料の低減効果も大きいとみられる。


【関連記事】 日立が電機業界で勝ち組になったグループ戦略
日刊工業新聞 2023年09月25日

編集部のおすすめ