いすゞが大型路線バス「エルガ」HVを改良、進化した機能は?
いすゞ自動車は大型路線バス「エルガ」のハイブリッド車(HV)モデルに、自動検知式のドライバー異常時対応システム(EDSS)を標準搭載するなど一部改良し発売した。運転手の労働環境改善に寄与する。従来車に比べ車内の換気能力を高め、乗員・乗客の衛生意識の高まりに配慮した。代表車型の消費税込みの価格は3368万7500円。ディーゼルタイプと中型バスを含めたシリーズ全体で年800台の販売を目指す。
従来のエルガHVモデルに標準搭載していたEDSS機能を進化させた。
従来は緊急時にボタンを押下することで機能していたが、進化版はドライバーステータスモニターと連動し、異常を検知して自動で作動する。脇見や居眠りを検知すると運転席シートのバイブレーターで運転手に警告。運転手の姿勢を計測し、体調急変などを検知すると車両を徐々に減速し停止させる。
同車両の燃費は1リットル当たり5・38キロメートル。車両総重量(GVW)は14トン超えで、2025年度を目標年度とする路線バスの新たな重量車燃費基準値である同4・52キロメートルをクリアした。
日刊工業新聞 2023年09月25日