いすゞが1兆円投資、脱炭素・物流DXへの本気度
いすゞ自動車は12日、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)対応や物流業界のデジタル変革(DX)技術開発などに向けた「イノベーション投資」に2030年までに合計で1兆円を投じると発表した。車両など開発費5000億に加え、付随する工場などへの設備投資に2000億円、コネクテッド技術などに3000億円を投じる。ディーゼルエンジン中心の技術開発から電動化技術開発に軸足を振り向け、世界での存在感を高める。
南真介社長は「新たな“運ぶ”の価値を提供し社会を豊かにすることを目指す」と強調。30年までに大型・中型など全カテゴリーへの電動車導入や、輸配送の効率化ソリューションに関する新規事業創出などを計画する。関連のソフトウエアエンジニアを「中長期的に採用していく」(南社長)方針だ。
同日発表した24年3月期連結業績予想は、売上高、営業・経常・当期の各利益で2期連続の過去最高を見込む。
日刊工業新聞 2023年05月13日