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EV「ネコバス」が運行へ、トヨタ「APM」をベースに製作

EV「ネコバス」が運行へ、トヨタ「APM」をベースに製作

来春から運行を始める「APMネコバス」(左から豊栄交通の境政義社長、トヨタの山本圭司シニアフェロー、愛知県の大村秀章知事、モネ・テクノロジーズの清水繁宏社長、スタジオジブリの宮崎吾朗常務取締役)

愛知県やトヨタ自動車、スタジオジブリ(東京都小金井市)などは11日、ジブリ作品に登場する「ネコバス」をイメージした車両「APMネコバス」を愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)で2024年3月に運行を始めると発表した。同公園では22年11月にジブリの世界観を楽しめるテーマパーク「ジブリパーク」を開園しており、来園者の利用を狙う。

トヨタが開発した低速運転用の電気自動車(EV)「APM」をベースに5台製作する。運転手を含めた乗車定員は6人。「無機質なEVに生き物感を与えられるかが大きな課題」(山本圭司シニアフェロー)だったため、世界観を再現するため柔らかいシートの採用やボディーのツヤを減らすなど工夫を重ねた。

トヨタとソフトバンクが共同出資するモネ・テクノロジーズ(東京都千代田区)とタクシー事業を手がける豊栄交通(愛知県豊田市)が運行に携わる。APMネコバスは公園内の通路を走行する。乗車料金は今後決める。

日刊工業新聞 2023年月9月12日

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