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EV用電池セルケースの工場新設、愛三工業が売上高40億円へ

愛三工業は28日、約25億円を投じ、安城工場(愛知県安城市)に電気自動車(EV)向け部品である「車載電池用セルケース」を製造する新工場(イメージ)を建設すると発表した。11月に着工し、2025年4月に製品の量産を開始する予定。同工場で製造するセルケースの売上高規模は27年3月期に40億円を見込む。

安城工場ではエンジンに送る空気を調整する部品「スロットルボディー」を製造している。これとは別に新たな建屋でEV向け製品を製造する。

新工場は「安城プレス工場(仮称)」として建設。敷地面積は8000平方メートル。建物は鉄骨造平屋(一部2階建て)、延べ床面積は4100平方メートル。新工場で製造する車載電池用セルケースは、同社として初のEV向け製品となる。

同社は燃料と空気を混合する装置「キャブレター」の製造などを通じて金属プレス加工の技術を磨いてきた。車の電動化に当たり同技術を応用し、EV向け部品の製造に乗り出す。


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日刊工業新聞 2023年月8月29日

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