銚子電鉄に8年ぶりにやってきた「新車両」の中身
南海電気鉄道は銚子電気鉄道(千葉県銚子市)に一般車両「2200系=写真」2両を譲渡した。銚子電鉄が車両老朽化で新たな中古車両導入を検討する中、2200系を改造すれば運行可能と判断した。改造工事後に運用開始する。時期は未定。銚子電鉄のフラッグシップトレインを目指す。
銚子電鉄の新たな車両導入は約8年ぶりで、「中古の中古」ではないワンオーナーの中古車の導入は約30年ぶりという。現在の3編成6両はいずれも、もともと京王電鉄の後に伊予鉄道(松山市)などを経て銚子電鉄で走っており、製造から60年程度経過している。
2200系は1969年製造で、急勾配と平坦地で併用できる「ズームカー」。南海電鉄の山岳区間を含む高野線で運用後、ワンマン運転化改造工事を行って多奈川線などの支線で運用した。銚子電鉄で走行可能なスペックに合致する車両は少なく、中古車両導入も難しいという。
日刊工業新聞 2023年08月28日