ニュースイッチ

日産のEV世界販売累計100万台、受注5万台超「サクラ」の評価は?

日産のEV世界販売累計100万台、受注5万台超「サクラ」の評価は?

日産の軽EV「サクラ」。自宅で充電でき、電気料金がガソリン車の半分程度になる点などが好評

日産自動車は25日、電気自動車(EV)の世界累計販売台数が100万台に達したと発表した。2010年に「リーフ」を発売してから約12年半の間に、日本で約23万台、北米で約21万台、欧州で約32万台、中国で約23万台を販売した。リーフは世界約50カ国で累計約65万台を販売。22年にはクロスオーバーEV「アリア」、軽EV「サクラ」を発売し、サクラの累計受注台数は5万台を超えている。100万台には欧州で販売中の商用EVや中国の合弁会社で販売中のEV、すでに販売を終えた車種も含まれる。

22年度の国内EV販売台数は前年度比3倍超の7万9000台に増えており、そのうち約42%をサクラが占めた。自宅で充電でき、燃料費に当たる電気料金がガソリン車の半分程度になる点などが好評で、首都圏や軽自動車の需要が多い郊外エリアで販売を伸ばし、購入者の半数が軽自動車からの乗り換えとなっている。

サクラの現在の納期は約2カ月。購入者のうち約3割が自宅に太陽光発電設備を設置している。環境負荷の低減や事業継続計画(BCP)対策を目的とする法人や自治体からも好評で、「購入者に占める法人客の割合は1割未満だが、問い合わせは多く注目度は高い」(近藤啓子チーフマーケティングマネージャー)として、今後の購入増を期待している。


【関連記事】 日産が新しいクルマ作りで必ず頼りにする機械メーカー
日刊工業新聞 2023年07月26日

編集部のおすすめ