大企業の夏季賞与は過去3番目の高水準、けん引した業種は?
経団連が発表した2023年夏季賞与・一時金の1次集計結果は、大企業の平均妥結額が前年夏季比3・91%増の95万6027円と2年連続のプラスとなった。1次集計としては1981年以降で3番目の高水準を記録した。
集計可能な16業種121社(約62万4000人)のうち、大半を占める製造業は同3・07%増の94万9186円だった。2年連続の増額ながら、22年夏季の15・11%増から上げ幅を縮小させた。最近の賃金圧力の高まりから賃金引き上げを優先し、賞与を抑える動きが一部で見られた。
製造業12業種のうち、セメントや非鉄・金属、化学など7業種が前年割れだった。一方で、機械金属は同15・33%増の108万9354円、自動車も同10・54%増の101万2409円と全体をけん引した。
最終集計結果は8月上旬の公表予定だという。
日刊工業新聞 2023年06月30日